以上の理由により,原案どおり承認します。
また,次の
意見書を提案します。
消費税導入に関する
意見書。
先般,国会において成立された,
税制改革関連法における
消費税が,4月1日より実施されるに当たって,次の事項について対処されるよう強く要望いたします。
1.
障害者や
母子家庭,お年寄りの
年金生活者など
所得税減税の恩恵を受けない人々に対する配慮として,
臨時福祉給付金の
支給継続等さらに充実した施策を検討すること。
2.
消費税については,この
秋弾力的運用を行う中で,各方面から指摘のある問題点についてなお慎重に検討を進め,必要な
見直しを図られたい。
以上,福祉の充実と
国民生活の安定のため十分配慮しつつ,
趣旨内容についてより多くの国民の理解を得るよう努められたい。
以上の趣旨を
理事会にて諮っていただきたい。
次に,
要望事項でございます。
1.
神戸沖空港の
早期実現を図るため,次の第6次
空港整備5カ年計画に組み入れ可能となるよう万全の体制で取り組まれたい。
2.
高齢化の進展に伴い
保健医療の果たす役割がより重要となってきており,
民生局と衛生局の
連携強化の下に,多様な
市民ニーズに対応できる窓口の一元化について早期に
体制づくりを進められたい。
3.明石海峡大橋,
大阪湾岸道路並びに
マリンピア神戸等の
プロジェクト推進に当たっては,
整合性を踏まえ,
関連地域に及ぼす影響に対し十分配慮しつつ,地元の
活性化につながるよう図られたい。
4.
インナーシティの
活性化のため旧
市街地(
DID地域)における
開発指導要綱の
規制緩和を図られたい。
5.
地下鉄海岸線については,
兵庫南部,
長田南部等の
活性化に不可欠な施設であり,
早期建設が可能となるよう積極的に推進を図られたい。
6.
神戸経済振興のため,ポーアイ2期に
フリートレードゾーンの設置と恒久的な
保税展示場を建設されたい。
7.
北野浄水場については,上部の
公園計画とともに
地下部分を利用した
駐車場整備を含めて,北野の
イメージに沿った
総合的施設を検討されたい。
8.
中央市場については,
市場機能の向上を図り,集荷,販売量の拡大など
取り扱い量の増大に努め,市場の
活性化を図られたい。
9.第3次
農業基本計画の策定が進められている中で,農産物の
自由化等の背景を踏まえ,
農地保有合理化基金制度の活用や担い手の育成策を重点に,活力ある農漁業の展開に特に意欲的な
取り組みをされたい。
10. 開かれた
学校づくりの中で,
懇話会の設置によって地域や
保護者並びに各界から,学校のあり方について率直な意見が
教育現場に十分反映され,
児童生徒のよき施策となるよう努力されたい。
以上。
11
◯北山委員長 次に,
共産党森原理事。
12
◯森原理事 1989年度
予算案及び
関連議案に対する
共産党議員団の意見を表明いたします。
共産党議員団は,1989
年度神戸市各
会計予算案及び
関連議案について慎重に検討した結果,予第1号から予第23
号議案,並びに第1号から第14
号議案及び第16号から第21
号議案,第23号から第26
号議案までを,
意見書2件,
附帯決議1件,要望16件を付して承認いたします。
消費税関連の第15
号議案,第22
号議案,並びに第27号から第38
号議案については反対いたします。
理由を申し上げます。
国保料の
値上げや
神戸沖空港の促進のための費用など納得できないものがあり,また
ポートアイランド2期埋め立てが大阪湾全体と内陸部の環境を汚染する懸念など問題はあるが,
自民党政府の悪政のもとで,市民の幸せを願い,しあわせの村や
フェスピック神戸大会を開催し,「ともに生きる」社会を目指す意欲的な姿勢,
インナーシティ対策に対する
積極性などを評価いたします。
消費税は国民の大多数が反対している不公平な最悪の税であり,
公共料金への転嫁に反対いたします。
意見書2件につきましては,
消費税廃止を求める
意見書と,
国庫補助金の
補助制度の拡充を求める
意見書を国に提出することを提案します。
附帯決議については,
一般会計に関連する
公共料金への
消費税転嫁を行わないことを求める決議を提案いたします。
なお,本
委員会に付託された陳情については,陳第 150号及び陳第 151号については採択を,陳第 153号については継続して所管の
常任委員会で審査することを求めます。
要望について申し上げます。
1.
消費税の廃止を国に求めること。
また,検討中の
一般会計並びに
外郭団体の
公共料金については
消費税を転嫁しないこと。
2.
税制改革並びに
国庫補助カットの
恒久措置等による
地方財源の未補填分については,完全な措置を行うよう国に求めること。
3.シビルミニマムの
後期計画の策定に当たっては,
在宅福祉,
在宅医療,
各種助成制度などのソフトの計画を盛り込むこと。
また,
障害者施策についても,ライフステージに対応する施設・施策の長期計画を立て,これを具体化すること。
4.
神戸沖空港の促進運動を行う前に,調査資料及び位置,財政計画等の資料を公表し,住民参加で検討すること。
5.市民病院,保健所,福祉施設等,
市民サービスに直結する部門については,業務量に応じた増員を行うこと。
6.開発と
インナー対策のバランスをとり,
インナー対策の積極的推進のため,体制の強化,財源確保に努め,国に対しても手法・制度・要綱の改善・拡充を働きかけること。
開発局の年間 3,000戸の宅地提供方針についても,インナーの人口流出をこれ以上加速させないよう配慮すること。
また,インナー地域の
活性化のため,公営住宅や公的住宅を重点的に建設し,特目住宅・単身者住宅・ケアつき住宅を確保すること。
民間の低廉で良質な住宅を供給させるための有効な方法について一層の研究を要望したい。
7.「いつでも,どこでも,誰でも」へのホームヘルプ事業を早期に実施すること。
また,重介護のホームヘルプサービスを非課税世帯まで拡大すること。
8.所得との乖離が大きくなっている国保料の負担を軽減するため,国庫補助の拡充を求めるとともに市独自の対策や減免制度の拡充を行うこと。
9.中小企業対策として契約単価基準の改定,工期の延長に配慮するとともに民間コンペにおいても中小企業が参入しやすいよう一層の改善を行うこと。
産業振興センターの設置に当たっては,中小企業の自立と振興に役立つものとなるよう検討すること。
小売市場,商店街の営業不振を深刻化させている大型店の
規制緩和については,これに反対するとともに,適切な対応策をとること。
10. 貿易構造や貨物輸送の変化に対応して港湾需要の
見直しを行い,整備計画,整備時期など過剰投資にならないよう配慮すること。
在来埠頭の再開発や効率的な使用についても検討すること。
今後の海面埋め立てについては,都市生活上不可欠なものに限定し,安易に土地確保の手段としないこと。
また,開発による自然的,社会的環境への影響を全面的に検討し,計画段階から市民の意思が反映するようにすること。
11. 自然環境保全のため,
ゴルフ場開発は凍結すること。
12. 布引公園への
アクセス道路については,計画案の段階から資料を公表し,関係団体,地域住民とよく協議・検討すること。
13. 市民から出されているバス路線の新増設等の要望にこたえるため,職員・車両をふやして対応していくこと。
地下鉄の経営改善のため,低金利への借換債と国庫
補助制度の拡充を引き続き国に働きかけること。
14. 高速2号線の延伸計画については,計画案を早く地域住民に発表し,地域別説明会を開き,計画の是非も含めて十分に協議・検討すること。
交通問題や公害問題で安全性が保障されない限り,計画を進めないこと。
15. 婦人大学の運営については,公的責任を貫くこと。
(仮称)たちばな
市民文化会館の管理運営は,直営など公的機関で行うこと。
16. 教育の自主性,中立性を守るため,君が代・日の丸を
教育現場に強制しないこと。
管理主義的教育を排し,校則などは生徒も参加させて
見直しの論議を進めること。
以上であります。
13
◯北山委員長 当初予算並びに
関連議案に対する各会派のご意見は以上のとおりであります。
これをもって
委員会は暫時休憩いたします。
なお,再開後の
委員会においては,意見決定を行いたいと存じますが,開会時刻については,
理事会で協議の上,ご案内申し上げますので,よろしくお願いを申し上げます。
以上であります。
(午前11時42分休憩)
神戸市会事務局
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